ネパール・ポカラ郊外にあるサランコット展望台で、夜明け前の雲海から朝日に染まるアンナプルナ連峰を眺めてきました。幻想的な夜明けとともに、目の前に広がるヒマラヤ山脈の壮大な景色は、忘れられないほど感動的な体験でした。この記事では、サランコットへの行き方や実際の体験談を交えて紹介します。
サランコットとは
サランコットは、ネパール・ポカラ郊外に位置する標高約1,600mの小高い丘で、ポカラ市内からアクセスしやすい展望スポットとして人気があります。展望台からはアンナプルナ連峰やマチャプチャレをはじめとするヒマラヤの山々を一望でき、反対側にはポカラの街並みやフェワ湖も見渡せます。
朝日が昇る時間帯には、山々が黄金色に染まり、幻想的な絶景が広がります。ポカラを訪れる旅行者にとって「一度は行きたい名所」とされる場所です。

サランコットへの行き方
サランコットはポカラ中心部からアクセスしやすく、タクシーや徒歩に加えて、近年はケーブルカーも開通してより便利になりました。また、送迎付きのツアーも多く催行されており、早朝の出発でも安心です。
まず首都カトマンズからポカラまでは、飛行機・チャーター車・バスなどさまざまな移動手段があります。私は観光バスを利用しましたが、そのときの様子は別記事で紹介しています。
タクシーでの行き方
サランコットへは、ポカラ中心部からタクシーでおよそ30〜40分です。展望台近くの駐車場まで乗り入れられるため便利ですが、登山道ではなく舗装された山道をぐるっと遠回りするルートを通るため、距離のわりに時間がかかります。駐車場から展望台までは徒歩5〜10分ほどで、坂道と階段を登る必要があります。
朝日を鑑賞する場合は早朝の出発になるため、タクシーは前日までに予約するか、ホテルで手配してもらうのが安心です。
ケーブルカーでの行き方
サランコットへは、2022年に開通した Annapurna Cable Car(アナプルナ・ケーブルカー) でもアクセス可能です。運行時間は朝5時から夕方17時半までで、乗車時間はおよそ10分。サンライズ鑑賞にも利用できるのが魅力です。


ただし注意点として、Googleマップの口コミを見ると「朝は動いていなかった」といった声もあり、シーズンオフやアジア特有の運行事情が影響している可能性があります。サンライズを見逃したくない場合、ケーブルカー利用はやや不安要素があるかもしれません。
私はサランコットに2泊したため、行きも帰りも昼下がりの時間にケーブルカーを利用しました。ゴンドラの窓からはフェワ湖やポカラの街並みが見渡せ、移動そのものが観光気分でとても印象的でした。


ケーブルカー乗り場まではポカラのレイクサイド中心地から徒歩でおよそ1時間ほどかかるため、行きは配車アプリ「インドライブ」のバイクタクシーを利用し、帰りは歩いて戻りました。ポカラにはお洒落なカフェが点在していて、途中からはフェワ湖沿いを散歩できたのも楽しかったです。


Annapurna Cable Car(アナプルナ・ケーブルカー)の基本情報
運行時間:
5:00~17:30(ティーブレイク 7:00~7:30/ランチブレイク 11:30~12:30)
乗車時間:約10分
料金:
片道=ネパール人 700ルピー/SAARC圏 800ルピー/外国人 10ドル
往復=ネパール人 1000ルピー/SAARC圏 1200ルピー/外国人 12ドル
(※料金は居住国によって区分があり、SAARC圏=南アジア諸国向け料金)
割引制度:
障がい者 50%割引/シニア(60歳以上)25%割引/学生 25%割引
設備:
傾斜距離 2165.81m/ゴンドラ数 17基(1基8名)/輸送能力 1時間あたり約500名/支柱 13基
(2024年11月時点)
レイクサイドの主要な地点(Fishtail Gate、Ambot Gate、Gaurighat、Barahi Chowkなど)からケーブルカー乗り場まで無料シャトルバスも運行されています。朝5時から利用できるため、アクセス手段としては便利です。
ツアー利用について
サランコットの朝日鑑賞は、ポカラ市内からの送迎がセットになったツアーも催行されています。ホテルまで車で迎えに来てくれるため、自分でタクシーを手配する手間がなく、早朝の移動も安心です。ツアーによっては、展望台のあとにデヴィズフォールや世界平和パゴダなど、ポカラ周辺の観光地を組み合わせて回れるプランもあります。
費用はタクシーを利用するより少し高めになりますが、効率的に観光したい人や、英語やネパール語での交渉に不安がある人には便利な方法です。
健脚の人ならポカラから徒歩で登ることもできます(所要時間は約1時間半〜2時間)。また、バスで行く場合もサランコット村で降りてから展望台まで40分ほど登る必要があります。ただし暗い時間の登山は危険なので、朝日鑑賞には向きません。日中のトレッキングを兼ねて訪れる方法としておすすめです。
サランコットの見どころ
サランコットの見どころといえば、やはり展望台から望むヒマラヤ山脈のアンナプルナ連峰です。夜明け前には眼下に雲海が広がり、空が徐々にオレンジ色に染まっていきます。やがて太陽が姿を現すと、アンナプルナ連峰やマチャプチャレ(フィッシュテール)を照らし出し、その光景は神秘的で壮大です。



サンライズが終わり青空が広がると、幻想的だった山々が一気に雄大な景観へと姿を変えていきます。
なお、ここからエベレストは見ることができませんが、アンナプルナ連峰やマチャプチャレといった名峰が目の前に迫る景色は圧巻です。
サンライズの時間でなくても、ヒマラヤ山脈の大パノラマは十分に楽しめます。澄んだ空気のもとで望む雪山は、時間帯によって異なる表情を見せてくれます。


展望台からは北側にヒマラヤ山脈、反対の南側にはポカラの街とフェワ湖を一望できます。朝日に染まる山々とは対照的に、湖と街並みの景色は穏やかで、サランコットならではの二つの表情を楽しむことができます。
サランコット展望塔へは、車が入れない場所から階段を登って向かいます。時間は5~10分程ですが勾配があるため、私には少しきつく感じました。


途中、寺院のある広い場所を通り過ぎると、最後の階段の入口に料金を集めるおじさんがいて、そこで60ネパールルピーを支払ってから階段を登ると、展望塔に到着します。


展望塔は階段を4階分ほど上がる高さがあります。私が訪れたときは早い時間だったので人は多くありませんでしたが、塔の上の柵の前に立つよりも、展望塔の敷地まわりの段差に腰を下ろして眺めた方が楽に過ごせました。しかもその方が雲海もよく見えて、結果的にベストな場所だったと思います。展望塔からはさえぎるものなくヒマラヤの山々を見渡せるため、人が多い時間帯は場所取りが必要になるかもしれません。
敷地内では朝日を浴びながら小さな子猫が一匹で歩いている姿があり、澄んだ空気の中で静かな時間が流れていました。腰を下ろした段差の隣には大きな犬が座り、一緒に雲海を眺めることもでき、自然と動物に囲まれた癒しのひとときとなりました。


サランコットでの食事
サランコットにはレストランやカフェが点在しており、食事や休憩に困ることはありません。私はケーブルカーと展望塔の階段入口を結ぶ道の途中に宿泊し、その道沿いにあるレストラン「Green View Restaurant」を利用しました。お店の人も親切で雰囲気が良く、眺望も楽しめる素敵な場所でした。


料理の種類も多く、手頃な値段で美味しかったので滞在中はその一軒に通い、お店で食べたりテイクアウトしてホテルのテラスで味わったりしました。いただいたのは「トゥクパ」や「モモ/ビッグモモ」などの定番ネパール料理です。


レストランについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。
👉 ネパールは味の宝庫!:カトマンズ・パタン・ポカラで味わう絶品ローカルグルメ
👉 街別ネパールごはん旅|カトマンズ・ポカラ・パタンのおすすめ食堂&レストランまとめ
サランコット注意点
サランコットからヒマラヤが見えるかどうかは天候次第です。乾季(10月〜4月頃)は空気が澄みやすく、特に10〜11月、2〜3月はベストシーズンといわれています。逆に雨季(6〜9月頃)は雲が多く、山が隠れてしまう日も少なくありません。
私は11月、ティハール(光の祭典)をパタンやタメルで体験したあとにポカラへ向かい、サランコットに2泊しました。滞在中のサンライズは2回チャンスがあり、1回目は快晴で雲海も日の出も見事に広がり、ヒマラヤの大パノラマを満喫できました。ところが2回目は雲が厚く、雲海こそ美しかったものの、マチャプチャレ(フィッシュテール)の先端しか姿を見せてくれませんでした。
乾季であっても必ずしも見られるとは限らないのは自然の摂理として仕方ありません。ただ、数日滞在すればチャンスが増えるので、予定に余裕を持って訪れるのがおすすめです。
まとめ
サランコットは、ポカラ滞在中にぜひ訪れたい絶景スポットです。展望台からは北にアンナプルナ連峰やマチャプチャレ、南にポカラの街とフェワ湖を望むことができ、特にサンライズは圧巻の美しさを誇ります。
ただし天候によっては山が見えないこともあるため、できれば数日余裕を持って滞在するのがおすすめです。私自身も2泊の間に快晴と曇天の両方を経験し、自然の厳しさと美しさを実感しました。
今回私はポカラまでバスで移動したこともあり長い道のりにも感じましたが、雲海と朝日に染まるヒマラヤの姿は、心に深く残って本当に行って良かったなと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
※この記事は2024年に訪れた際の体験をもとに書いています。最近はネパールでデモなどの動きも報じられており、情勢や交通状況が変わる可能性があります。渡航の際は最新の公式情報を必ず確認してください。






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