ラオスの世界遺産の街、ルアンパバーンで仏教寺院巡り

ラオス

ラオスの古都、ルアンパバーンは街全体がユネスコの世界遺産に登録されています。
街にはいくつもの仏教寺院があり美しい建築様式、仏像や壁画を見る事ができます。

この国の仏教寺院は、長い歴史と伝統を持ち、訪れる人たちに平和と静寂をもたらします。ルアンパバーンの寺院巡りは、ただ古い建築物を訪れるだけでなく、ラオス人の生活、信仰、そして芸術に触れる絶好の機会です。この記事ではルアンパバーンに点在する、静かな瞑想の場所から壮麗な金色の仏塔まで、いくつかの寺院を紹介します。ラオスの精神的な風土と、その地が持つ穏やかな美しさに触れることでしょう。

今回は半日徒歩で巡ってきた寺院、個別に訪れたルアンパバーン国立博物館内の寺院とプーシーの丘にそびえたつ寺院を紹介します。

半日で巡ったルアンパバーンの寺院

朝8時頃〜12時頃まで寺院を巡りました。巡った寺院は下記のとおりです。

巡った寺院(時間は目安で寺院間の所要時間ではありません)
  • 8:15
    ワット・ヴィスンナラート

    お堂のみ有料 20000キープ 隣にワット・アハムという寺院もあり

  • 8:40
    ワット・マノーロム
  • 9:10
    ワット・タート・ルアン 
  • 9:40
    ワット・パバートタイ

    ここでトイレをお借りしばしメコン川を眺め休憩

  • 10:20
    ワット・マイ

    お堂 20000キープ トイレ 5000キープ
    ワット・パパートタイから20分程、途中にあるモーニングマーケットも散策

  • 10:50
    ワット・セーンスッカラム

    ここから次のソプシカラムを含み3つの寺院が隣り合っている

  • 11:00
    ワット・ソプ シカラム
  • 11:20
    ワット・シェントーン

    入場料 20000キープ ルアンパバーンで一番有名な寺院

  • お昼
    ちょうどお腹が空いた頃、ルアンパバーンの美味しいご飯を食べましょう

ワット・ヴィスンナラート

ワット・ヴィスンナラートは、ラオスの古都ルアンパバーンに位置する仏教寺院です。この寺院は、1512年にヴィスンナラート王によって建設され、その名前も王の名前にちなんで名付けられました。ワット・ヴィスンナラートは、その美しい建築様式と歴史的重要性から、多くの観光客や巡礼者を惹きつけています。

寺院の中心には、独特な形状の主要なストゥーパ(仏塔)、シンハレーがあります。このストゥーパは、逆円錐形の特徴的な形をしており、その周囲には精巧な彫刻が施されています。また、寺院には複数の小さな仏塔、祈りの場、そして装飾的な壁画で飾られたメインホールがあります。

ワット・ヴィスンナラートは、ルアンパバーンの町の歴史と文化を象徴する重要なランドマークであり、ラオスの仏教芸術の優れた例を示しています。毎年、多くの信者がここを訪れ、宗教的な儀式や祭りに参加します。この寺院は、ラオスの伝統と精神性を感じることができる特別な場所です。

ワット・マノーロム

ワット・マノーロムはラオスのルアンパバーンにある仏教寺院のひとつで、この地域の豊かな文化遺産と深い宗教的伝統を反映しています。この寺院は、14世紀末に建立され、ラオスの歴史と芸術の中で重要な位置を占めています。

ワット・マノーロムは、その独特な建築様式と精巧な装飾で知られています。寺院の主な特徴は、豪華な装飾が施された大きな仏塔で、その上には金色に輝く尖塔がそびえ立っています。この仏塔は、ラオスの伝統的な仏教建築の美しさを象徴しています。

また、寺院の敷地内には、古代の仏像や壁画が展示されており、これらはラオスの仏教美術の精髄を示しています。訪問者は、これらの芸術作品を通じて、ラオスの宗教的伝統と歴史に触れることができます。

ワット・マノーロムは、ルアンパバーンの精神的中心地としても機能しており、地元の人々の日々の宗教的実践の場となっています。特に仏教の祭りや行事の際には、多くの信者や僧侶がこの寺院に集まり、祈りや儀式を行います。

この寺院は、その歴史的価値と美しい建築により、ルアンパバーンを訪れる観光客にとっても人気のある目的地です。ワット・マノーロムは、ラオスの文化と信仰の深さを理解するための重要な窓口となっています。

※2024年1月訪問時、改装中のため中には入れませんでした。

ワット・タート・ルアン 

ワット・タート・ルアンは、ラオスの古都ルアンパバーンに位置する、見事な仏教寺院です。この寺院は、その歴史的な背景と独特な建築様式で知られており、ルアンパバーンの文化的なランドマークとして重要な役割を果たしています。

建設された時期は定かではありませんが、ワット・タート・ルアンは数世紀にわたる歴史を持ち、何度かの改修と再建を経て、現在の姿になりました。この寺院は、ラオスの伝統的な建築美と精神性の融合を体現しています。

寺院の敷地内では、金色に輝く主要な仏塔が中心的な存在感を放っています。この仏塔は、細やかな彫刻や装飾が施されており、ラオスの仏教芸術の優れた例を示しています。また、仏塔の周囲には、いくつかの小さな祭壇や仏像が配置され、静かな瞑想の場を提供しています。

ワット・タート・ルアンは、その鮮やかな色彩と伝統的なデザインにより、訪れる人々に深い印象を与えます。内部には、壁画や彫刻が施され、ラオスの仏教伝説や歴史を物語っています。

ワット・パバートタイ

ワット・パバートタイ(Wat Pa Phai)は、ラオスのルアンパバーンに位置する穏やかな雰囲気漂う仏教寺院です。この寺院はその簡素で美しい構造と、静寂な環境によって訪れる者に心静かなひとときを提供しています。

ワット・パバートタイは、木造の建物が特徴で、ラオスの伝統的な建築様式を体現しています。寺院の中庭には、草花や木々が配置され、その自然な雰囲気が訪れる人々を癒やしの空間へ誘います。

寺院内部には、仏像や宗教的なアートが展示され、地元の信者や訪問者が精神的な安息を求める場となっています。ワット・パバートタイは、簡素ながらも趣深い環境が、仏教の教えやラオスの文化を感じさせてくれます。

この寺院は、ルアンパバーンの歴史的かつ文化的な魅力を象徴し、ラオスの宗教的伝統と芸術的な遺産を深く体感できる特別な場所です。

ワット・マイ

ワット・マイはラオスの伝統的なラーンサーン様式を見事に体現した建物で、彫刻や装飾が施された外観が美しさを際立たせています。寺院の中庭には、荘厳な仏塔や印象的な仏像が配置されており、その雰囲気は静謐で心安らぐものです。

寺院内部には、仏典や仏教の教えを伝えるための聖なるスペースが広がっています。信者たちが瞑想や祈りを捧げる場として使われているほか、寺院の壁画や彫刻には仏教の物語や教訓が描かれ、文化的な豊かさを感じさせてくれます。

ワット・マイは、ラオスのルアンパバーンにある重要な仏教寺院の一つで、その歴史的な価値と美しい建築で知られています。1788年に建立されたこの寺院は、ラオス王国の最後の王朝であるルアンパバーン王朝時代の宗教的、文化的な中心地としての役割を果たしてきました。

ワット・マイの最も顕著な特徴は、細かく精巧な彫刻と装飾で飾られたその壮麗なシン(主堂)です。この建物は、伝統的なラオスの建築様式を代表するもので、屋根の多層構造や装飾的なガブルが特徴的です。屋根の端は上向きにカールしており、これはラオスの寺院建築の典型的なスタイルです。

寺院の内部は、壁画で飾られており、これらの壁画は仏教の教えやラオスの歴史を描いています。また、内部には仏像や宗教的な遺物が安置されており、これらはラオスの仏教美術の素晴らしい例を示しています。

ワット・マイは、ラオスの王族とも深い関連があります。かつては、ラオス王国の王が戴冠式を行う場所としても使用されていました。そのため、寺院はラオスの歴史と文化の中で特別な地位を占めています。

ワット・セーンスッカラム

ワット・セーンスッカラムはラオスのルアンパバーンに位置する美しい仏教寺院で、その独特な建築様式と芸術的な装飾で知られています。1718年に建立されたこの寺院は、ルアンパバーンの多くの寺院の中でも特に目を引く存在です。

寺院の名前「セーンスッカラム」は、ラオス語で「100,000個の宝石」を意味し、その名の通り、内外装に豪華な装飾が施されています。寺院の外観は、精緻な木彫りの装飾や金箔で覆われた部分が特徴で、これらはラオスの伝統的な工芸技術の高さを示しています。

ワット・セーンスッカラムの主要な建築物は、屋根が複数層になっているシン(主堂)です。このシンの屋根は、典型的なラオス様式で、端が上向きにカールしているのが特徴的です。屋根と壁面の装飾は細部にわたって緻密で、見る人を魅了します。

内部には、壁画や彫刻が豊富にあり、これらは仏教の物語やラオスの歴史、日常生活の様子を描いています。これらの壁画は、色彩豊かで表現豊かであり、ラオスの仏教美術の美しさを伝えます。

寺院はまた、宗教的な重要性も高く、地元の仏教徒にとって大切な礼拝の場所です。年間を通じて様々な宗教行事や祭りが行われ、特に重要な仏教の祭日には多くの信者が集まります。

ワット・ソプ シカラム

ワット・ソプ シカラムは、ラオスのルアンパバーンに位置する美しい仏教寺院の一つです。この寺院は、その静かで荘厳な雰囲気と、伝統的なラオス建築様式の特徴を持つ建造物で知られています。ワット・ソプ シカラムは、ルアンパバーンの多くの寺院の中でも、特に落ち着いた魅力を持つ場所です。

この寺院の建築スタイルは、ラオスの仏教寺院の典型的な特徴を備えています。特に、屋根が特徴的で、複数の層に分かれており、屋根の端は伝統的なスタイルで上向きにカールしています。寺院の建造物は、木製の柱や装飾的な彫刻で飾られており、その緻密さと美しさが際立っています。

寺院の内部には、仏像や宗教的なアートワークが展示されており、これらはラオスの仏教文化と芸術の深さを示しています。壁画や彫刻は、仏教の物語やラオスの歴史を表現しており、色彩豊かで感動的です。

ワット・ソプ シカラムは、地元のコミュニティにとって重要な宗教的な中心地であり、日々の礼拝や特別な宗教行事の場として使用されています。訪れる信者や僧侶たちは、この地で静かな瞑想や祈りを捧げています。

また、この寺院は、ルアンパバーンを訪れる観光客にとっても魅力的な観光地です。その静寂な美しさと宗教的な雰囲気は、訪れる人々に深い平和と静けさを提供し、ラオスの文化と精神性を感じることができます。

ワット・シェントーン

ワット・シェントーンはラオスのルアンパバーンに位置する、魅力的で歴史的に重要な仏教寺院の一つです。この寺院は、そのユニークな建築様式と芸術的な装飾で知られ、ルアンパバーンの多くの寺院の中でも際立った存在です。

ワット・シェントーンの特徴は、金色に輝く装飾や精巧な彫刻が施された外観です。この寺院の建築は、伝統的なラオス様式の影響を受けつつ、独自の美的要素を取り入れています。特に、屋根のデザインは非常に特徴的で、複数の層に分かれ、端が上向きにカールしているスタイルが目を引きます。

寺院内部には、壁画や彫刻が豊富にあり、これらのアートワークは仏教の教えやラオスの文化、歴史を反映しています。これらの芸術作品は色彩豊かで、訪れる人々に深い印象を与えます。

ワット・シェントーンは、地元コミュニティにとっても重要な宗教的な場所であり、日常的な礼拝の場として利用されるほか、特別な宗教的行事や祭りの際には多くの信者が訪れます。この寺院は、ルアンパバーンの精神的な景観の中心的な部分を形成し、地元の人々の生活に深く根ざしています。

観光客にとっても、ワット・シェントーンはルアンパバーンの文化遺産を体験するための重要なスポットです。その美しさと歴史的な背景は、ラオスの伝統と精神性を感じることができる特別な場所を提供します。この寺院は、ルアンパバーンを訪れるすべての人々にとって、見逃せない魅力的な目的地の一つです。

ルアンパバーン国立博物館敷地内の仏教寺院「ホー・プラ・バン」

ルアンパバーン国立博物館(旧王宮博物館)敷地内には、「ホー・プラ・バン」という名の仏教寺院があります。この寺院は、ルアンパバーン国立博物館の一部として、ラオスのルアンパバーン市に位置しています。

ホー・プラ・バンは、その歴史的価値と美しい建築で知られ、ルアンパバーン市の重要な文化遺産の一つとされています。この寺院は、かつてルアンパバーンの王宮として機能していた時代に建設されたもので、王宮の複合体の一部として重要な役割を果たしてきました。

寺院の建築は、ラオスの伝統的なスタイルと精緻な装飾が特徴で、ラオスの仏教芸術の優れた例を示しています。特に、屋根のデザインや、壁画、彫刻などの細部にわたる装飾が見どころです。

ホー・プラ・バン内部には、貴重な仏像や宗教的な遺物が展示されており、これらはルアンパバーン、そしてラオス全体の仏教文化と歴史を理解する上で重要な意味を持っています。特に、この寺院は「プラバン」という名の高貴な仏像で知られており、多くの信者から尊敬を集めています。

また、この寺院はルアンパバーン国立博物館の一部として、ラオスの王室の歴史や文化、芸術に関する展示も行われており、訪れる人々にラオスの歴史と文化の深い理解を提供します。

ホー・プラ・バンは、ルアンパバーンの歴史的な中心部に位置し、その美しさと歴史的価値により、地元の人々や観光客から高く評価されている場所です。この寺院は、ルアンパバーンを訪れるすべての人々にとって、見逃せない魅力的な目的地の一つとなっています。

ルアンパバーン国立博物館の入場料:30000キープ(2024年1月時点)

プーシーの丘に頂上に建つ仏教寺院「タート・チョムシー」

タート・チョムシーは、ラオスのルアンパバーンにあるプーシーの丘の頂上に建つ仏教寺院です。この寺院は、ルアンパバーン市街を一望できる高台に位置しており、その景観の素晴らしさと共に、市内の重要な宗教的ランドマークとして知られています。

この寺院は、小さながらも特徴的な建築様式を持ち、ラオスの伝統的な仏教建築の要素を備えています。タート・チョムシーは、金色の仏塔が特徴で、これが周囲の緑豊かな自然と調和して、美しい景観を作り出しています。仏塔はシンプルながらも、ラオスの仏教芸術の象徴としての役割を果たしています。

訪れる者は、寺院に至るまでの階段を登ることになりますが、この登りが、訪問者にとっては瞑想的な旅となることが多いです。丘の頂上に到着すると、訪問者はルアンパバーン市街地の息をのむようなパノラマビューを楽しむことができます。

寺院の敷地内には、仏像や宗教的な遺物が展示されており、これらはタート・チョムシーの宗教的な重要性を示しています。また、ここは地元の人々にとっても重要な宗教的な場所であり、日々の礼拝や特別な宗教行事が行われる場です。

タート・チョムシーは、その静かな環境と壮大な景色、そして宗教的な意義により、訪れる人々に平和と静寂を提供します。ルアンパバーンを訪れる多くの観光客にとって、この寺院は文化的な体験と精神性の探求の場となっており、ラオスの宗教と自然の美しさを象徴する場所です。

プーシーの丘の入場料:20000キープ(2024年1月時点)

まとめ

ラオスの世界遺産の街、ルアンパバーンには仏教寺院が数多く点在しています。多彩な建築様式や壁画の美しさは目を見張るものがあります。筆者のように歴史に詳しくなくても、美しいものを見ると感銘を受け感動を感じます。

ルアンパバーンの寺院巡りは、ラオスの深い宗教的伝統と豊かな文化遺産を体験する絶好の機会です。この古都には、美しい伝統的な建築と精緻な装飾が特徴の多くの寺院が点在しており、それぞれが独自の歴史と物語を持っています。ワット・ヴィスンナラートの逆円錐形のシンハレー仏塔、ワット・マイの壮麗な黄金の仏像、そして静寂に包まれたワット・ソプ シカラムの美しい彫刻まで、訪れる寺院ごとに異なる魅力があります。また、プーシーの丘にそびえるタート・チョムシーからは、ルアンパバーン市街の壮大な景色を一望することができ、訪問者には忘れがたい体験を提供します。これらの寺院は、ラオスの芸術、歴史、そして精神の深さを感じるための窓口であり、ルアンパバーンを訪れるすべての人々に、平和と静けさ、そして豊かな文化的理解をもたらします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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