旅のきっかけ

旅行をしたきっかけはなんですか?
はじめて行った場所はどこですか?
そこを選んだ決め手はなんですか?
何を見て食べどう過ごしましたか?

はじめての海外旅行の感想などすごく興味があっていろんな人に聞きたいと思っています。旅好きにとっては人生そのものなのですから。わたしにも旅行に行くきっかけがありました。

家族のこと

わたしが旅好きになったきっかけを語るにはまず、切っても切れない家族の事について始めなければなりません。
わたしがまだ10代の頃、母が突然他界しました。本当は突然ではなくわたしが余命を知らなかっただけで父は知っていました。父は母がすべてでした。そんな父がどんな思いで過ごしていたかと考えると本当に申し訳なく悔しくなります。
母の他界から約11か月後、父も病気のために父自ら母の一周忌に決めた日に愛する人の元へ旅立ちました。父は母と出会い、幸せな人生を送ったと思っています。苦しむ父を母が迎えにきたのかな?そんな風にも思えるのです。

癒えないこころ

両親が他界し翌年には祖母も他界しました。でも、身内の不幸など人に話したら反応に困るだろうと勝手に思っていました。だからいつも笑ってました。辛い感情や本心を表に出す事はほとんどありませんでした。
当時はとにかくよく飲み歩き、友達といつも遊んでいました。それはそれで楽しかったと思うのですが、心のどこかで無理をしていたのかもしれません。
体調に異変があったので病院に行ったら自律神経失調症だと言われました。そういった経緯もあり未だに感情表現がうまくできなかったり、人に関わる事が怖かったりします。今でも自責の念に襲われて沈んでしまう事もあります。

友人が言ってくれた言葉

そんな生きることがすっかりへたくそになってしまったわたしを、本気で叱ってくれる友人がいました。なんで泣かないの?辛い思いをしてるのになんでいつも笑ってるの?わたしの前でくらい本当の事言いなさいよって泣き始めたんです。それってリアル「ひまわりの約束」じゃないですか…(笑)
数年前、わたしが病気で手術をする事になった時に医師から何かあった時のために、成人している人を付き添いに呼んでくださいと言われました。その友人に、両親が他界してから親戚付き合いもほとんどないし呼べる人が居なくて困ってる話をしたら、「もちろんわたしが行かせていただきますよ。最優先にね。」と言ってくれた言葉が心に深く残っています。

はじめての海外旅行

この友人こそわたしがバックパッカーの旅をするようになったきっかけなのです。
当時仕事をしていましたが、たまたま1ヶ月の余暇ができました。それを知った友人が「時間あるの?じゃ旅行に行かない?」と軽いノリで聞いてきて、特に用事もなかったので軽いノリで承諾しました。
はじめての海外旅行は4週間でした。まずはバンコクに上陸し、水上マーケットや蛇の首巻きをしたどこかの施設、ゴーゴーバーなどで数日過ごした後、ファランポーンから国鉄に乗りスンガイコーロクまで行き国境を越えマレーシアへ。ランタウパンジャンからプルフルンティアン島へ行き、その後また陸路でタイへ渡り国鉄でバンコクに戻って帰国しました。予約してあったのは航空券だけのバックパッカーの旅。軽いノリで承諾した旅行は全く軽いものではなかったのです。

旅に架けるきぼう

海外に行くなんて発想もなかった。心配性な両親が生きていたら行かなかったかもしれないし、今でも
生きていてさえいてくれればと思うこともある。
家族の不幸が続き感情を出せずにただ遊んでいたころ、未来に希望も持っていなかった。
そんなわたしを友人が海外旅行に誘ってくれ未知の世界を見せてくれました。狭かった自分の視野を広げる事ができ、生きている事がどんなにすごい事なのか気付かせてくれました。
いろんな景色を見てみたいと思いました。生きているうちに、行ける時に、たくさんの経験をしてみたい、そんな想いを抱きながら旅をしている事を幸せに感じています。

楽しいだけではありません。困る事もあるし渡航先の事を調べていると悲しい歴史に触れて心を痛める事も多いです。今は行くだけで精一杯ですが、いずれは行く先々で何か役にたてる事があればしていきたいと思っています。そして、人生を変えるきっかけとなった旅の景色や情報をシェアしていきます!!


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